2021年10月22日金曜日

去る921日は中秋の名月でした。中秋の名月は満月ではないこともあるそうですが子ども達と帰るときに綺麗だねと言いながら観察できました。月は地球の衛星で大きさは地球の4分の1程度の小さな天体です。重力も6分の1になってしまいます。

そんな月は地球にとってどんな役割をはたしてくれているのでしょうか?実は、月は地球の自転に大きな影響を与えています。地球の地軸が23.4°傾いているのはご存じだと思います。この地軸の傾きにより四季が生じるわけですが、この地軸の傾きを安定させてくれているのが月のおかげなのです。もし月がなくなったら地球は地軸をグラグラさせながら回転し始めます。そうすると自転の速さは速くなり、1日の長さは8時間ほどになるそうです。また地表では津波が起こり、時速数百キロの強風が吹き荒れ、人が住める世界ではなくなります。つまり月がなくなったら地球も終わりをむかえます。

そんな月は毎年、約4センチずつ地球から遠ざかっているらしく、数十億年後には月が地球の衛星でなくなるそうです。数十億年後ですからまだかなり先の話ですが、月をそう考えながら見ると、今よりも何倍も綺麗に見えてくるのではないでしょうか?