一月の中学入試、センター試験に始まり、三月の公立高校入試、そして国公立大学後期入試まで、長くに渡った入試期間が今年もやっと終わりました。ただでさえ緊張する入試そのものに加えて、今年は新型コロナウィルスの影響が強く出るなど、受験生にとっては普段以上に大変だったことと思います。それを乗り越えて栄冠を掴んだ皆さん、本当におめでとうございます。新しい学び舎が皆さんにとって素晴らしい場所でありますよう、あせす職員一同、心からお祈りしています。
ところで、新聞を見ていてハッと気づいたことがありました。今年は阪神大震災、そして地下鉄サリン事件から25年目に当たります。年月が経つにつれ、いつの間にか「教科書の中の出来事」になりつつありますが、新聞記事を見て、改めて「普段の日常生活を脅かすものはたくさんある」こと、だからこそ「普段通りの日常生活を送ることが出来るのは有難いことだ」という事実に気づかされました。
入試は非日常なものです。ですが、本当はその前に種々の日常があり、その日常は様々な方々によって支えられています。今後、何らかのものによって、日常を脅かされる可能性は否定できません。今目の前にある日常を大切にした上で、非日常へ向けて一生懸命に取り組む。あせすはそういう場所であり続けたいと思います。