2020年4月25日土曜日

 気持ち新たに始まった新学期でしたが、新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、学校現場では再度の休校措置が取られることになりました。学習塾もその例外ではありません。私たちも前代未聞の事態に対して、手探りながらも種々の対策を講じています。その対応の中で、言葉の力について考えさせられる出来事がありました。日々の生活の中には様々な言葉が使われていますが、その中には(その時には大きくとらえていなくても)ふとした瞬間に大きな意味を持って私たちの心にやって来る言葉があります。
 昨年、ある講演会に参加したときのことです。その中で「上手くいかない状況のときには、『これは何のチャンスになるだろう?』と考えてみましょう」という言葉がありました。最初に聞いたとき、とても素敵な言葉だなと思ったのですが、そのときはそこで止まっていました(講演者さんごめんなさい)。今回の事態については、良くも悪くも前例がなく、全てが手探りにならざるを得ません。そのようなときにはついつい「□□もだめ…」「△△も無理…」と否定的な方向に考えが向いてしまいがちになります。考えが袋小路に入りかけたとき、はっとしました。今の困難な状況の中でも、きっと上手くいくためのヒントや方法があるはず、そしてきっとそれは生徒たちにとっても同じではないか、と。今回の新型コロナウィルスの影響がどれほどのものになるかはまだまだ不明です。一日も早く終息し、普通の「日常」が戻ることを願いつつ、今目の前にある現実の中に「プラスの芽」を探し、それに向かって努力する、その姿勢を私たち講師から大切にしていこうと思います。