2021年5月7日金曜日

こどもの日

 「こどもの日」とは、1948年に制定された「国民の休日」です。

国会で「こどもの日」を制定するときに、もともと「端午の節句」の日であった5月5日を希望する声が多かったため、この日に決まったそうです。 

「端午の節句」の由来は古代中国の「陰陽五行説」にあります。

当時の中国では「端午の節句」の時期に流行り病などで倒れる人が多かったのです。ですから邪気を払うために菖蒲(しょうぶ)やヨモギを使って、様々な厄払いの儀式が行われていました。「端午の節句」が現代のように「男の子の無病息災を願うお祝い行事」となったのは、江戸時代の武家社会で生まれた風習からです。

「菖蒲(しょうぶ)」の音が、武を重んじる「尚武(しょうぶ)」と同じであることから「端午の節句」を「尚武(しょうぶ)の節句」と呼ぶようになりました。

そして、男の子のお守りとして「兜や鎧」を飾り、立身出世を願って「こいのぼり」を立てるようになったのです。

「こどもの日」と言うと「子どもたちのお祝いをする日?」と思ってしまいますが、国の祝日法(国民の祝日に関する法律第二条)によると

【こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する】

という日だそうです。

この【母に感謝する日】という部分は、意識していない人が多いのではないでしょうか?「母あっての子」ですから「こどもの日」をきっかけに、「ありがとう」を伝え合うのもいいかもしれませんね。                                                
        穂満勝之