1学期の期末テストは生徒たちにいろいろな変化をもたらしました。私は授業では小学算数、中学理科の担当をしています。中1は植物のつくりや動物の分類が出題範囲でした。これらは、覚えるだけといえばそうですが、たくさんのことを覚えるという作業は中学生ならではのもので、その意味では子どもたちにとって大変だったと思います。中2は化学変化が出題範囲でした。化学の基礎になる考え方で、覚えることは3学年の中では1番多かったかもしれません。中3はイオンという難しい単元、覚えることも多いですが、しっかり中身を理解していないとなかなか点数につなげられません。
結果はお子様から報告があったと思います。
5月の実力テストで理科が40点に届かなかった中3の男の子がいます。今回彼が勉強している姿を見て頑張っているなと思っていました。目標を聞くと「満点を目指す」とのことでした。私は「いくつか間違うかもしれないから90点にしようよ」と言いました。いよいよ本番。結果は87点でした。意外だったのは、50点以上上がったにも関わらず彼からの「ごめん、3点足りなかった。あの問題ができていたら…」という悔しがり方でした。あっこの子変わったなと感じる瞬間でした。
テストでの結果が悔しかったのか、テストが終わってからもあせすに早く来て自習をしている子どもがいます。自分の苦手な作業である暗記作業に取り組んでくれています。ずっと私が言い続けてきた面倒な作業に今回、真剣に向き合ってくれるようになりました。この子にも変化を感じました。
中1.2の生徒たちも「先生、理科何点だったと思う?」と自信ありげに聞いてくる子ども達がたくさんいます。この変化を当たり前にしていきたいと思いますし、また広げていきたいとも思います。今回のテストでつかんだ勉強法を他の教科にもそれをつなげ、次のテストに活かしてほしいものです。